以前にソラマメのアブラムシ防除の記事を書きましたが、それに続いて始まるのが収穫です。
ですが、若いうちに収穫して食べるマメ類は収穫適期が分かりにくいと思います。
そこで本記事では、家庭菜園ソラマメをいつ収穫したらよいのかと思っている方向けに、収穫適期を見極めるポイントとその後の取り扱いポイントについて解説します。
ソラマメの収穫時期
ソラマメの収穫時期は全国では産地がリレーしているので、一年中です。鹿児島では11月下旬から始まるのに対し、北海道が11月上旬に終わるといった感じです。
一般的には11月頃に定植し、翌年3月から7月頃までが収穫時期にあたります。
ソラマメの収穫目安
ソラマメを栽培していると、いつ収穫してよいのか、最後に悩むことがあるのではないでしょうか?
ソラマメは温度の影響を強く受けるので一概には言えないのですが、3月に開花したものだと開花後50日ほどで収穫できます。
外観の変化
開花後50日とは言っても、下のほうはいつ咲いたか覚えていないですよね?
そんな時は外観をチェックして収穫適期を見極めていきましょう。
3月31日です。花が咲いた後、小さい莢が見え始めました。
ちなみにソラマメの名前の由来は、空(そら)に向かって実るマメだからです。
この時期はばっちり空を向いています。
4月16日です。上の写真から2週間ちょっとが経過しました。
莢がしっかりとソラマメの形になりました。この時期には莢が斜め上を向いています。
4月19日です。上の写真から3日しか経っていませんが日に日に、莢の角度が水平からやや下向きになってきました。莢はまだ細い感じです。
4月27日です。莢が下向きになりました。この状態になると収穫間近です。
収穫前の最終チェックポイント
莢が下向きになったところで、収穫前の最終チェックポイントは、①莢のツヤと②硬さです。
①莢のツヤ
ソラマメの莢には産毛のような小さな毛がたくさん生えています。
莢の周りが白っぽく見えませんか?触るとよくわかります。
それが肥大するに従い密度が薄くなり収穫を迎えるころには毛が減ってツヤが出るようになります。
このツヤ具合わかりますか?ワックスがかかったようですよね。
これなら収穫しても大丈夫そうです。
②硬さ
そして、もう一つの最終チェックポイントは硬さです。
指で押してみたときに硬ければOKです。まだ柔らかければ、もう少し収穫を遅らせます。
収穫後のチェックポイント
そして、収穫後にチェックするポイントは、矢印で示した豆のくぼみの部分(オハグロ)です。
収穫して莢を開けてみたときに、オハグロの部分が緑色だと適期です。この色が茶色や黒になっていると、収穫がやや遅いということになります。
ですが、ホクホク感が強いものが好みならばやや遅めで収穫するとよいかもしれません。
収穫が遅くなってくると、粉質が強くなってきます。
収穫後の取り扱い方法
ソラマメはエダマメなどと同様に、鮮度の低下が早く、できるだけ収穫当日に食べたいところです。それが無理な場合でも収穫後3日以内には食べきることをおすすめします。むき身にすると褐変してくるので、すぐに食べない場合は莢付きで保存します。
収穫後、ソラマメに含まれるアミノ酸や糖などは、ソラマメ自身の呼吸により急速に消費されます。そのためすぐに低温に置き、呼吸量を抑えることが、保存の上で最も大切なポイントです。
ソラマメに含まれる糖含量は、10℃で5日保存した場合、貯蔵前の3分の1以下に減少します。その一方、5℃で5日保存した場合は、貯蔵前の70%は保たれます。
また、マメ特有の味を呈するとされるアミノ酸のアラニン含量も、20℃で2日保存すると、収穫時の5分の1まで減少してしまいます。
すぐに食べない場合は冷蔵庫のチルドに近い所に入れておくとよさそうですね。
おわりに
ソラマメおいしいですよね。収穫したらできるだけ早く食べるようにしましょう。
茹でる場合は、茹でる前にオハグロとは逆の部分に少し切れ目を入れておくと、塩味が入りやすく、食べやすくなります。
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