ソラマメのアブラムシ防除はどうしていますか?
今年もびっしり付きましたよね?
本記事では家庭菜園のアブラムシ防除にお困りの方向けに、対策と農薬のやり方を順を追って解説します。
ソラマメのアブラムシ防除タイミング
それでは栽培を振り返って説明します。
上の写真は3月4日のものです。昨年の11月頃に植え付けておいたソラマメが気温の上昇と共に伸び始めてきました。
約2か月後の3月31日の写真です。
花盛りになりました。ソラマメは花がきれいですよね。香りもいいですし。
っと油断していると、およそ1週間後の4月7日には上の写真のように生長点にアブラムシが付き始めました。
対策1:摘芯(てきしん)
そこで、まずは摘芯を済ませておきましょう。
アブラムシが付くのは主に生長点近くの茎の部分です。この部分をハサミで切り落としておくことが対策の1つ目になります。
一番上の花が咲いている節から葉を2枚残し、切ります。
この頃になると、株の高さも1m超えてきていると思いますし、生育適温が16℃から25℃なのでそれを超えて暑くなるとだんだんと生長点が小さく弱くなっていきますのでここで思い切って切りましょう。
対策2:農薬散布
摘芯した後もアブラムシが再び付いてきます。そんなときには農薬を散布しましょう。お手持ちのアブラムシの殺虫剤で構いません。そらまめ(未成熟)、野菜類、まめ類(未成熟)のいずれかの登録があれば使用できます。ラベルを確認してみてください。
ちなみに、家庭菜園でよく使われているオルトランはそらまめでの登録はないので、使用できません。
汎用性があり昔からある殺虫剤だと、スミチオン(有機リン系)を使っている方が多いかもしれませんね。
こちらは収穫3日前までの使用となっているので、これを散布した後3日間は収穫できません。ご注意ください。
使い方は、まず1000倍に水で薄めて、調整します(水1Lに対してスミチオン1mlです)。
そしてそれを生長点付近のアブラムシが付きやすい部分だけでなく、全体に満遍なくスプレーしていきます。1株、2株ならば霧吹きでも大丈夫ですが、数がそれなりにあるときは肩掛けの噴霧器などがあると便利です。
そうすると、次の日にはアブラムシが落ちているはずです。
その他の農薬ですと、ダントツ(ネオニコチノイド)なども使えます。
番外編:アブラムシの発生が激しいとき
こちらの写真は、ぱっと見たところ順調そうな、農家さんが栽培しているソラマメです。
しかし、よく見ると生長点付近にアブラムシがいっぱい付いている株がありました。葉はやや黄色くなり、委縮してモザイク病に罹ってしまっています。
こんな事にならないように、アブラムシの発生が多く見られる時や、株がまだ小さい時にアブラムシが付いた場合は摘芯ではなく、早めに農薬を使用してください。
草丈がまだ低いうちに摘芯すると、収穫量が少なくなってしまいます。
アブラムシの発生を放置すると、アブラムシが媒介するモザイク病も多発生する可能性があります。こうなると、もう治療法はありません。
おわりに
アブラムシの発生がみられたら、早め早めに対策をしていきましょう。今年は暖かいのでアブラムシの発生が早めです。
また、モザイク病は汁液感染するので、モザイク病に罹った株に触れた際には、手やハサミを洗ってから他の株に触るようにしましょう。
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