トマトにつく虫(オオタバコガとハスモンヨトウ)の見分け方とおススメ農薬

トマト

一気にまた寒くなってきましたね。

寒くなってきたので、虫の発生時期は終わりを迎えてきていますが、ハウス内だとまだ発生するので、手を焼いています。

 

ということで、今回はトマトを栽培していると出くわす虫(オオタバコガとハスモンヨトウの幼虫)の見分け方とおススメ農薬について解説します。

果実に穴を開けてきたり、葉にボコボコ穴をあけてきたりと厄介ですから、早めの退治を心がけていきましょう。トマト以外の多くの野菜類でもよく発生しますので、併せて写真でご紹介します。

 

オオタバコガとハスモンヨトウの幼虫の見分けるポイントとは?

こちらがオオタバコガの幼齢幼虫です。

茎の中に入っていたところを引きずり出しました(笑)

 

そしてもう一方のハスモンヨトウの幼齢幼虫はこちらです。

雑草として生えてきたナスを食害していました。

一見同じに見えませんか?似ていますよね?

 

ですが、この2つは食害の特徴が異なるので、見つけた場所と食害の跡を見れば見当が付きます。また、少し大きくなった中齢幼虫以降なら体の模様の特徴がはっきり確認できると思います。

 

オオタバコガの幼虫

例えば、オオタバコガの幼虫を発見する場所はこんなところです。

茎の中や果実の中です。なのでこのような食害をされていたらオオタバコガで間違いないでしょう。

そして、オオタバコガの卵は1つ1つバラバラに産み付けられるため、単独犯になることが多いです。

もう少し大きくなった老齢幼虫は黒い点から生えた毛がはっきり見えるので、ハスモンヨトウとの区別が容易になります。

 

ピーマンの場合も穴が開いていて、割ってみると居るのはもちろん

大量の糞と犯人さん。

ハスモンヨトウの幼虫

一方、ハスモンヨトウの発生場所は、ズバリ葉です。茎の中や果実ではありません。

卵は茶色の綿のようなものに包まれ、その下に多数産み付けられます。

多数の黄色の卵があります。見えますか?

 

そして一気に幼虫が生まれてきて葉をかじります。

その結果、葉がレース状に透けてきます。

 

その後、葉をかじって少し大きくなった中齢のハスモンヨトウの幼虫は見た目でもわかりやすくなります。その外見の特徴は名前の通り、頭の後ろに一対の黒い斑点が付いていることです(この写真だと黒の帯っぽく見える部分です)。

 

農薬

発見したらすぐに農薬を散布しておきましょうということで、おススメ農薬(殺虫剤)を3つ紹介します。

私的には、有機リン系やネオニコチノイド系だと、クモなどの天敵やハチにも影響がある剤も多いので、あまり使いたくないです。

というわけで、それ以外のもので即効性のあるものをお教えします。

 

おススメ農薬1:ディアナSC

IRAC No.分類適用害虫作用経路同分類の他農薬
5スピノシン系チョウ目・アザミウマ目・ハエ目・カメムシ目接触毒・食毒スピノエース
  • 葉表から葉裏への進達性があるので、うまく葉の両面にかかっていなくても大丈夫
  • オオタバコガやハスモンヨトウ(チョウ目)だけでなく、アザミウマ類やハモグリバエ、さらにコナジラミにも効果あり

 

おススメ農薬2:アファーム乳剤

IRAC No.分類適用害虫作用経路同分類の他農薬
6アルベメクチン系チョウ目・アザミウマ目・ハエ目・カメムシ目・ダニ類食毒・接触毒アグリメック
  • 葉表から葉裏への進達性があるので、葉の両面にかかっていなくても大丈夫
  • ダニ類にも効果あり
  • トマトだとハスモンヨトウに対する登録がない

 

おススメ農薬3:フェニックス顆粒水和剤

IRAC No.分類適用害虫作用経路同分類の他農薬
28ジアミド系チョウ目(オオタバコガ・ハスモンヨトウ)主に食毒プレバソン

ベネビアOD

  • 天敵やハチへの影響が少ない
みい
みい

ディアナSCやアファーム乳剤は他の害虫に対しても万能です。一方、ハチで受粉させているハウスならフェニックス顆粒水和剤が安心ですね。

終わりに

最後にご紹介した農薬の使用回数制限はどの剤も、2回ほどと少ないのがネックです。複数回にわたり卵を産み付けに飛来してきますので、発見したらすぐに散布し、ローテーション防除をしていきましょう。

 

参考文献:

下川床康孝, 佐藤直樹, 山口尊史, and 田中仁詞. 2012. “新規殺虫剤スピネトラム (ディアナ® )の開発.” 住友化学: 4–16.

シンジェンタ製品HP:https://www.cp.syngenta.co.jp/cp/items/affirmec/view/ , 2020年12月4日時点

日本農薬㈱HP:https://www.nichino.co.jp/products/query/id2.php?id=143 ,  2020年12月4日時点

この記事を書いた人
みい

大学院博士課程修了 博士(農学)
専門は栽培学、植物生理学です。

キュウリを中心に投稿していく予定です。
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