キュウリの栽培方法とは?ー苗の購入・定植・整枝ー

キュウリ

ホームセンターで苗を見かけ、そろそろ苗を買おうかと思っている方、今年はお子さん、お孫さんに取れたてのキュウリを食べさせたいという方、必見!

みい@博士(農学)がキュウリの育て方を解説します。

失敗しない苗の購入時期

キュウリ苗

4月に入り、ホームセンターに苗が並び始めますね。そろそろキュウリを植える時期だと思っている皆様。結論から言って、急いで買わないで下さい。キュウリの生育最低気温はおよそ13℃です。

寒さにやられて苗の買いなおしにならない様に、夜の最低気温が安定して13℃以上になってからの苗の購入と定植をおススメします。関東ではゴールデンウィークまで待った方が安全です。

みい
みい

ゴールデンウィーク中も遅霜がくる年もあるので、天気予報で最低気温をよく確認してから苗を買いに行きましょう。

苗を買ってから発覚。明日の最低気温が5℃以下。霜が降るときは?

植え付け前だった場合

キュウリの場合は、植え付けが遅くなると活着が悪くなるので、適期に若苗で植え付けることが大切です。

しかし、悪天候が予想される場合は無理に植え付けず、数日であればポットのまま管理します。夜は、玄関先やベランダなど軒や屋根があり霜が防げる場所で管理しましょう。そして、天気が安定したタイミングで植え付けます。

植え付け後だった場合

霜が降るような最低気温になるときは、ホットキャップあんどんを設置し、作物を霜から守ります

ホットキャップはホームセンターなどで購入できます。

あんどんの場合は、朝顔で使うあんどん用の支柱(100均などでも売っている)、もしくは短めの支柱や木を4本で作ることもできます。株を取り囲むように支柱を差し込み、上から厚めの肥料袋などで覆い、洗濯ばさみでしっかりととめれば完成です。前日の夕方に設置し、朝に取り外します。

みい
みい

晴れた日の朝外し忘れると、気温が上がりすぎてしまいます。特に、透明のごみ袋では、日が当たると一気に気温が上昇してしまうので、8時頃には取り外しに行きましょう。

畑の準備・プランターの準備

畑の場合

畝

話が前後しますが、畑の場合は定植2週間前までに石灰(苦土石灰など)を満遍なく畑に撒いておきましょう。石灰を施すことで土のpHを弱酸性に矯正します。その後、定植前までに肥料を入れて畝を立てておきましょう。

キュウリの根は主に地表から30㎝下までの浅い部分に、横に広く根を張る性質があります。そのため満遍なく肥料を撒いて、耕しておきます。

支柱はシンプルに1本だけでも構いませんが、複数の株を栽培するのなら、横ヒモをひいてみたり、ネットを張って這わせると、葉に満遍なく光が当たります。

プランターの場合

プランターの場合は、できるだけ大きなものを用意します。土はホームセンターに売っているものでよいですが、あまり安いものは避けたほうが無難かもしれません。

肥料分はあまり入っていないので、長期に渡ってゆっくり肥料分が溶けだす肥料も混ぜておきましょう。

緩効性肥料

ダイソーの緩効性肥料

こちらは100円ショップで売っているものでも大丈夫です。1株あたり1握りほど入れておくと、肥料切れの防止に役立ちます。

自根苗と接ぎ木苗、どっちがいいの?

苗半作(なえはんさく)という言葉があるように、苗選びはとても重要です。ホームセンターでは、自根苗と接ぎ木苗が売られていますが、ズバリ接ぎ木苗がおすすめです。

接ぎ木苗

キュウリの接ぎ木苗の場合は、台木(根の部分)にカボチャ(一般的な食用カボチャではない)が利用されていて、キュウリ自身の根を使うよりも土壌の病気に対してや、肥料を吸う力が強くなります。

日本のキュウリで一般的に使われている台木はブルームレス台木です。接ぎ木することによってキュウリに粉っぽいもの(=ブルーム)が表面に出ないようになります。日本のキュウリ農家さんはほぼ全て、接ぎ木苗を使用して栽培しているので、粉がふいたキュウリを見かけることは滅多にありません。

キュウリ ブルーム

 

 

もちろん安く売っている自根苗でも、問題ありません。ブルームがかかるだけです。

しかし、土壌中の病原菌が原因で途中で突然枯れてしまうといったリスクは大きくなりますし、キュウリ栽培を長い期間楽しみたいのであれば、根のパワーを侮ってはなりません。少々お値段は張りますが、選んでおいて損はないです。

いざっ植え付け!

苗は9㎝ポットの場合、双葉(子葉)2枚と本葉が2から3枚付いた状態が植え時です。程よく根が回っている状態だと思いますので根を崩さないようにポットから出して、植えていきましょう。

ポットよりもやや大きく植穴をあけて、苗を置き、隙間のない様に土で埋め、ポットの表土が出ないように上にも薄く土をかけます。そしてその後、水をたっぷりとやりましょう。

誘引と整枝

植え付けと同時に誘引(ヒモなどで支柱に括りつけること)も行いましょう。はじめのうちは40㎝から50㎝の棒を仮支柱としておいてもOKです。下の写真の短い青い棒がそうです。

誘引はこまめに行い、風で葉や茎が痛むのを防ぎましょう。

その後苗が活着し、茎が伸びてきたら、およそ6節目まで(膝の高さが目安)は花と側枝をきれいに取り除くようにします。その後の節から出てきた枝は、2節で切っていきます。主枝は、支柱の高さで摘心します。この時、側枝の枝も同時に止めないようにし、常に芯がどこかにある状態にします。

この記事を書いた人
みい

博士(農学)
専門は栽培学、植物生理学です。

最近はハウスサイドの巻き上げ機などの自動化が進んできたこともあり、第2種電気工事士の勉強中です。

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